3月は入園、入学などの前に子どもとの思い出作りをされるパパさんママさんが多いかと思います。
また、先生方は最後の授業に思い出に残るようなことをしたいとお考えかと思います。
アメリカの3月の面白いイベントを取り入れて、子ども達と楽しい思い出を作るのはいかがでしょうか?
3月にはイベントが2つありますが、今回は3月17日のSt. Patrick's Day (セント・パトリックス・デー)を紹介します!
もう一つのイベントPi Day(パイデー)を知りたい方は、こちらを読んでくださいね。
こんな方におすすめ
- 子どもと楽しい思い出を作りたい
- 生徒たちに思い出に残る授業をやりたい!
- 海外の面白い文化を知りたい
Contents
3月のアメリカの行事 セント・パトリックス・デーとは?
日本にはあまり馴染みはありませんが、毎年3月17日にアイルランドやアメリカなどで祝われている行事です。
セント・パトリック(聖パトリック)は、アイルランドにキリスト教を布教した人物です。
アイルランドにキリスト教が布教されたことと彼が3月17日に亡くなったとされていることから、毎年この日にお祝いされています。
セント・パトリックス・デーは、聖パトリックの略称を使って次のように呼ばれることもあります。
- St. Patty's Day
- St. Paddy's Day
- St. Pat's Day
アイルランドでは祝日ですが、アメリカでは祝日にはなっていません。
ですが、アメリカにはアイルランド系の血筋を持つ方が多くいるため、盛大にお祝いされているイベントの一つです。
アメリカではセント・パトリックス・デーをどうやってお祝いするの?
セント・パトリックス・デーがアメリカでどんな風にお祝いされているのか紹介します!
どの行事でもパレードなどはよくありますが、セント・パトリックス・デーならではの独特な祝い方もお伝えします。
お祭りやパレードを見に行く
金貨モチーフのネックレスがもらえたり、アイルランドの民族衣装をまとったダンサーなどによるパレードを見たりできます。
中にはアイルランドならではのバグパイプの演奏を見ることもできます。
また、お祭りではフェイスペイントをしたり、黒ビールやアイルランド料理が売られていることもあります。
緑色やクローバーのグッズなども多く販売されています。
緑のものを身につける
ポイント
セント・パトリックス・デーは、何か緑のものを身につけていないとつねられてしまいます。
服などどんなアイテムでもOKですが、緑色がどこかしらにないといけません。
一部に緑を取り入れる人もいれば、中には全身緑色を身につけてこの日を楽しむ方もいます!
写真のように、三つ葉のクローバーが付いたアイテムを身につけるのもおすすめです。
このクローバーはShamrockと呼ばれていて、セント・パトリックス・デーのシンボルになっています。
川を緑色にする
イリノイ州シカゴにあるシカゴ川は、セント・パトリックス・デーになると緑色に着色されます。
野菜由来の染料で染められていて、緑色になったシカゴ川を見ることができるのは数時間のみだそうです。
シカゴ川ではクルーズもあるので、シカゴに行かれた際はぜひ乗ってみてくださいね。
川以外だと、ホワイトハウスにある噴水も緑色に染められることがあります。
アイルランド料理やセント・パトリックス・デーのモチーフのものを食べる
セント・パトリックス・デーがアイルランドのお祝いであることから、郷土料理を食べてお祝いする方もいます。
アイルランド料理の一例
ソーダブレッド
コルカノン
アイリッシュ・コーヒー(カクテル)
この他に、バタークリームや小松菜などを使って緑色のカップケーキなどに挑戦しても楽しいですよ!
日本でも取り入れられる、セント・パトリックス・デーの楽しみ方
ここからは、日本でも楽しめるセント・パトリックス・デーの楽しみ方を紹介します。
お家で家族や友達とお祝いしたり、学校の授業に取り入れてみたり、幅広いシーンで活かせます!
みんなで緑のものを何か身につけよう!
赤ちゃん〜おすすめの遊び
帽子でも何でもOKですが、緑色の何かを身につけてお祝いしましょう!
三つ葉のクローバーなど、この日にちなんだアイテムを使うのもおすすめです。
セント・パトリックス・デーならではのお洋服を着たり、寝相アートを撮ってみたりすると親子で楽しめます。
小学校低学年〜向けアイディア
緑を身につけるのに加えて、小学校低学年なら「色」をテーマにした英語の授業はいかがでしょうか?
英語の色の言い方を勉強してから、色おにや色探しゲームをやると盛り上がります。
小学校〜中学生向けアイディア
中学生向けの授業でも、緑を身につけることで海外文化の雰囲気を楽しめます。
クイズ大会などをして、当たった人にクローバーのシールを配るとさらに喜んでもらえます!
セント・パトリックス・デーならではの言葉や文化をクイズ形式で紹介する
英語を使う上で大切なのが、相手の文化や価値観の背景を知ることです。
クイズ形式だと楽しく言葉や文化を学ぶことができるので、他国への興味関心が深まりやすくなります。
実際に私が授業で作ったクイズの一例を紹介します。
本当か嘘か?(True or False)
In the US, there is a river dyed green on St. Patrick's Day. True or False?
アメリカには、St. Patrick's Dayに川を緑にしてしまう場所がある。本当か嘘か?
答え:○(シカゴ川が緑色に染まります。)
クイズゲーム
セント・パトリックス・デーには緑のものを身につけないと、何かが起こります。
それは次のうちどれでしょう?
A. つねられる
B. 顔に落書きされる
C. ハグされる
答え:A
スカベンジャー・ハントで遊ぶ
スカベンジャー・ハントとは、リストに書かれたものを集めるゲームを指します。
外でやることが多いですが、もちろん家や教室の中で遊んでもOKです。
授業で使う場合と家で使う場合を想定して、2種類作ってみました!
授業なら…リスト形式
簡単な流れ
- 子どもに探してもらうアイテムを載せたリストを作る
- リストに書かれたアイテムを部屋に置く(分かりやすいところに隠すのもおすすめ)
- 子どもたちにアイテムを探してもらう
セント・パトリックス・デーならではのアイテムをリストにまとめて、子ども達に探してもらいましょう!
ワードファイルを作ったので、生徒のレベルに合わせてアレンジしてください。
PDF:Scavenger Hunt
リストには以下のアイテムが書いてありますが、ご自由に変えてくださいね!
- ハープ
- 四葉のクローバー
- 虹
- 何か緑色のもの
- 金貨
金貨は、金貨風のチョコレートを用意しておくとおすすめです。
家で遊ぶなら…脱出ゲーム形式
簡単な流れ
- ヒントカードとお菓子などのプレゼントを用意する
- 使う部屋にそれぞれヒントカードと最後に見つけてもらうお菓子を置く(隠すのでもOK)
- 子どもに最初のヒントカードを渡す
- ヒントカードを頼りに、子どもに次のヒントカードを探してもらう
- どんどんカードを見つけ、最後にプレゼント(お菓子など)を発見してもらう
英語が苦手な子どもやママさんパパさんにも楽しめるように、カードはあえて日英併記にしました。
お家の中でできるようにしたので、雨の日でも遊べます!
印刷して使ってくださいね。
それぞれのヒントカードは以下の場所に置いてくださいね。
ヒント番号 | 場所 |
---|---|
1 | 手で渡す |
2 | 椅子の下 |
3 | 玄関 |
4 | 洗濯機の近く |
5 | キッチン |
6 | 本棚 |
7 | ベッド・寝室 |
最後のプレゼントは、7番目のヒントカードと一緒に置くか、手で渡してもOKです。
St. Patrick's Dayによく使われる言葉
セント・パトリックス・デーならではの言葉やアイテムをまとめました!
Shamrock
三つ葉のクローバーを指す言葉で、セント・パトリックス・デーには欠かせないアイテムです。
アイルランドの象徴にもなっています。
諸説ありますが、聖パトリックがキリスト教の三位一体を説明するのに使用したとも言われています。
Leprechauns
レプリコーンは、緑色の服を着た妖精のおじさんを指します。
写真のレプリコーンは可愛いですが、アメリカでは小さな無愛想なおじさんのイメージが定着しています。
レプリコーンを捕まえると、釈放する代わりに3つのお願いを叶えてくれるとも言われています。
彼らはとても素早くコソコソ動くので、捕まえられたらラッキーですね!
Rainbow / A pot of gold
伝説では、虹の端には金貨が入ったつぼが置かれていると言われています。
この言葉を使った、英語ならではの表現(イディオム)を一つ紹介します!
a pot of gold at the end of the rainbow
「虹の端にある金貨の壺」から、 とても欲しいけれど手に入らないだろうものを意味します。
幸運や大金などを指すこともあります。
例文
You are a pot of gold at the end of my rainbow.
あなたに出会えたことが私の幸せだよ。
Celtic harp
ケルティックハープはアイルランドなどの地方において、伝統的な楽器として親しまれてきました。
ハープは国のシンボルとして使われていて、ユーロのアイルランドデザインの貨幣にも描かれています。
まとめ
お家や学校でゲームを通して、海外ならではの3月の面白いイベントをぜひ楽しんでくださいね。
ゲームなら楽しく言葉や文化を学ぶことができて、他国への興味関心が深まりやすくなります。
日本と違うところと似ているところはどこか?などを意識すると、より深い学びにつながります。
セント・パトリックス・デーがアイルランドなど他国について知るきっかけになれば幸いです。
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See you soon!