自分の考えを英文で書けるようになると、次は「文から文への繋ぎが上手に作れていない…」と課題を感じ始める方も多いかと思います。
今回は、特に英語中級者におすすめする、Transition words(転換語)を紹介します。
転換語は、英語の試験のTOEFLや英検、更には大学受験のライティングにも活かせます。
また、転換語は契約の交渉の際など、ビジネスの場面でも使うことが多々あります。
転換語をマスターして、学問やビジネスなどの幅広いシーンで、分かりやすくかつ説得力のある英文を作り出していきましょう!
今回は転換語の中でも、主張をする際に使えるものを厳選しました!
Contents
Transition Words(英語の転換語)を学ぶメリット
転換語を学ぶメリットとは
Transition words 転換語のリストを使って、英文を書くと…
- 文章の流れをスムーズにできる → 伝わりやすい文になる
- リーディングで、筆者の主張を理解しやすくなる
- TOEFL、英検、受験の対策になる
- 転職・就職活動の際に、自分を強くアピールできる
- 契約などの交渉で、話を有利に進められる
などなど…とても嬉しい効果があります!
ネイティブも学んで身に着けるもの
転換語は、ネイティブも小中学校で学ぶので、英語学習者は英文の基礎として身につけておきましょう!
私自身、アメリカの現地校のE.S.L.(English as a Second Language 第二言語としての英語)クラスで教えてもらいました。
ちなみに、E.S.L.クラスは、外国からアメリカへやってきた子ども達が参加する、英語の授業を指します。
英語の基礎となる文法や表現、文化などを、レベル分けされた少人数クラスで教えてもらいます。
ネイティブも学校の授業で様々なライティングに挑戦して、転換語などの使える表現を身につけていきます。
当時の先生から教えてもらいましたが、長文で同じフレーズを繰り返し使うと、読み手が平坦に感じてしまうことがあります。
まずは、いくつかある転換語を駆使して、リズムの良い文章を作れると、読み手を説得できる英文に近づきます!
Transition Words(転換語)について
ここからは転換語とはどんなものなのかを紹介していきます。
合わせて、たくさんある転換語のうち、主張を伝えるものを例文とともにご紹介します。
パラグラフの冒頭で主張をするときや、主張に対する具体例を挙げるときに使えるものなど、ぜひ取り入れてみてくださいね!
転換語とは
Transition words(転換語)は、基本的に文頭に足すことで、文章の流れをスムーズにできるものです。
日本語なら、具体例を提示する際に使う「例えば」は、転換語の一例になります。
転換語は一度に覚えることは難しいので、英文メールやレポートなどで使ってみて、徐々に身につけるのをおすすめします。
英作文に取り入れることで、使い方や意味を体験的に覚えることができます。
英語の転換語のリスト
代表的な転換語をまとめたリストをご紹介します。
これらは、私が実際に高校〜大学のレポートで使ったことのある転換語を厳選しています。
中でも、I agree/disagree, I thinkやIn my opinionなどは、中学校の英文ライティングでも使えるものになります。
授業で英作文に取り組んだ際に、例文と一緒に「こんな表現で主張ができるよ!」と紹介したところ、生徒たちにも理解してもらやすくなりました。
主張の転換語
エッセーなど、 自分の主張を読み手に届けるために使えるフレーズをまとめました!
どんな英文においても、自分の考えを主張するときに使える、万能な表現のリストです。
I think 〜と考える、〜と思う
例文:I think that exercising is the best way to stay fit.
運動は、健康でいるための最善の方法だと思います。
I thinkは、中学校の英作文でも使われる、一番基本的な主張のフレーズです。
日常会話や簡単な英作文、感想文などでよく使われます。
ただし、他のフレーズと比べると弱い言葉になってしまうので、交渉など相手を説得するシーンには不向きです。
In my opinion 私の考えでは
例文:In my opinion, Hokkaido is the most beautiful place in Japan.
私の考えでは、北海道は日本で一番綺麗な場所です。
In my opinionは、カジュアルな会話の中でもよく使うフレーズなので覚えておくとお勧めです。
また、"What do you think?"(あなたはどう思う?)と聞かれたときや、率直に意見を伝えたいときに使うことができます。
I agree / disagree
賛成や許可する場合はagreeを使って、反対意見の場合はdisagreeを使いましょう。
agreeは後ろに付く 前置詞によって、細かなニュアンスが変わってくるので要注意です。
オックスフォード現代英英辞典では、以下のように説明されています。
agree with + 人 → Share opinion / 相手と同じ意見を持つ
agree to + 考えや意見 → Say yes / 相手の考えや依頼に対して、許可を出す、認める
オックスフォード現代英英辞典より引用
ちなみに、文法上disagreeはwithというのがお決まりの形なので、agreeの用法と混同しないように注意が必要です!
agree withの例文:I totally agree with you. This chocolate is the best in the world!
同感です。このチョコレートは世界一ですね!
agree toの例文:I agree to your proposal.
あなたの提案に同意します。
I strongly believe ~だと強く信じる
例文:I strongly believe that this bridge will improve the lives of the people in this country.
私は、この橋がこの国の人々の生活を改善すると強く信じている。
強く訴えかけるフレーズなので、スピーチや交渉時にも便利です。
I believeも主張の際に使われますが、stronglyを追加することで、気持ちをさらに強めることができます。
It is best to ~ 〜することが最善である
例文:It is best to start teaching English in elementary schools.
小学校から英語を教え始めることが最善である。
具体例を示す前もしくは後に使えるフレーズです。
スピーチやプレゼンテーションでも、効果的に使うことができます!
It can be said with (utmost) confidence that ~
〜である、と(圧倒的な)自信を持って言える
例文:It can be said with confidence that shadowing will help students to improve their English skills.
シャドーイングは生徒たちが英語力を上げるのに役立つ、と圧倒的な自信を持って言える。
It can be saidを言い換えて、I can say with confidence that~と変えることもできます。
根拠などを提示したあとに、まとめの一言として使うのがおすすめなフレーズです。
It is obvious that 〜 〜は明白である
例文:It is obvious that English is a useful language.
英語は役に立つ言語であることは明白である。
データを提示して根拠を示す場合などに使いやすいフレーズです。
From the data, it is obvious that...などの形で使うことで、より権威を持って根拠を提示することができます。
英語で主張を書くときの注意点
中学校や高校の一部の英作文では、Iやmyなど一人称を使って書くことはOKとされています。
ですが、大学以降に作成する、堅めの学術的な文章では I や my を使うのは避けましょう。
大学でレポートや論文を書く際には、In my opinionやI strongly believeも避けた方がベターです。
「しまった!Iやmyを使ってしまった!」という時は、以下の2つの方法のどちらかで対応します。
① I を使ったフレーズの部分を削除する
シンプルに、In my opinionやI strongly believeなどのフレーズを削除するのが、一番時間がかからず、簡単な方法です。
In my opinionなどの主張のフレーズを外しても、文の意味を変えることなく書き換えられます。
例えば、以下のように書き換えることができます。
In my opinion, people should eat more vegetables.
私の考えでは、人々はより野菜を食べるべきだ。
↓
People should eat more vegetables.
人々はより野菜を食べるべきだ。
②主語を I から It に変える
もしくは、リストで紹介したIt から始まるフレーズを使うのも、一つの手です。
文頭に"It is obvious that"を付けるだけで、Iを避けて、強い主張を書くことができます。
I think people should eat more vegetables.
私の考えでは、人々はより野菜を食べるべきだ。
↓
It is obvious that people should eat more vegetables.
人々はもっと多くの野菜を食べるべきなのは明白である。
まとめ
主張の際に使える転換語が少しでも参考になったら嬉しいです。
効果的な転換語をライティングに取り入れることで、文章の流れもスムーズになり、相手に説得力を持って考えを伝えることができるようになります。
レポート作成や契約の交渉の際など、日常からビジネスまで、幅広い分野で活かせる英語の知識になります。
この他にも基本のビジネス英語に興味のある方には、ビジネスメールの基本が学べるこちらの記事もおすすめです。
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Thank you for reading!
See you soon!