英語表現

【英語中級者向け】この一年を振り返ろう!2020年の時事英語

2020年最後の日になりましたね!

この一年は、皆さんにとってどんな年でしたか?

私はこのブログ「ぴか英語」や、Stand.fm、ウェブデザインの勉強などを含めて、

たくさんの挑戦ができた一年になりました。

 

 

さて、今回は一年の振り返りということで、2020年の時事英語を紹介します。

ちなみに時事問題は英語で"current events"と呼びます*^^*

英検の面接では、こういった時事英語に関する問題が出てくることもあるので、

一通り知っておくとベターです!

 

2020年の時事英語(日本編)

テレワーク

英語だと working from homeもしくは remote workと言います。

working from homeは頭文字を取って、WFHと省略されることもあります。

たとえば、「明日はテレワークだよ。」と言うのなら、

"I'm going to work from home tomorrow."と英語で言えます。

 

 

もちろんteleworkという単語自体は存在するのですが、

ネイティブの方との会話でもteleworkは言わず、

work from homeやremote workと言うことが大半です。

 

Go to キャペーン

中学校で生徒が英作文を書いたとき、

「Go Toキャンペーンって英語でどう言うの?」という質問を聞かれました。

 

Go Toの中でもトラベルの方を指すなら、Go To Travel Campaignで、

Eatを指すなら、 Go To Eat Campaignと言います。

こういった時事系の英語は、日本のニュースを英語で配信しているJapan Timesによく出てくるので、

まだ読んだことが無い方は読んでみるのがおすすめです!

 

★文法ポイント

以前少し話題になりましたが、Go to travelは文法的には正しくありません

Go to eatは文法的にはOKですが、残念ながらあまり使わない表現なんですよね…。

本来であれば、"Let's go traveling!(旅行に行こうよ)" や "Let's go out to eat(外食しようよ)".

などの形で使えると、ナチュラルな表現になります。

 

文法的に正しくするのであれば…

Go to travel → Go traveling(旅行に行く)

Go to eat → Go out to eat(食べに行く)

個人的にはこれがスッキリする表現になるかと思います。

 

休校

2020年3月頃から数ヶ月に渡る間、全国的に臨時休校がありましたね…。

やはり子ども達のいない学校は寂しかったです。

今では授業をやっていますが、グループワークなどはできるだけ避けるように配慮したり、

歌は口ずさむ程度にするなど、制限のある中でいかに楽しく学びのある授業にできるのか

が問われていると感じます。

少し脱線してしまいましたが、いま小学校の英語の授業では、

小学校の思い出について、スピーチを準備しています。

そこで「ぴか先生、休校ってなんていうの?」と生徒と担任の先生から質問を受けました。

休校は school closuresもしくは school closingsと言えば通じます。

 

★ポイント

休校は一つの学校ではなく、複数の学校で起きたことなので、

closureやclosingに複数形のsを付け足しましょう!

 

新型コロナウイルス

日本だと新型コロナウイルスは省略して、コロナと呼ばれていますね。

英語なら、COVIDと言えばOKです。

正式にはCOVID-19という名前ですが、19 (nineteen)を付けると長くなってしまいますし、

文脈で新型を指すのは分かるので、COVIDだけで十分通じます。

ここからは、新型コロナウイルスのその他の呼び名などをご紹介します。

 

The novel coronavirus (新型コロナウイルス)

新型コロナウイルスは"the novel coronavirus"と呼ばれることもあります。

"novel"は、「小説」という意味かと思いきや、この場合に使われる際は、

「新しい」という意味を持ちます。

文脈上で意味が変わる言葉なので、要注意ですね!

 

Variant (変異種)

また、最近出てきたイギリスや南アフリカのコロナの変異種がありますが、

英語で変異種は"coronavirus variant"と言われています。

 

イギリスのコロナウイルス変異種なら、"UK coronavirus variant"と表現できます。

Japan Timesにはあまり載っていない単語でも、海外(英語)のニュースメディアでは

取り上げられていることも多いので、BBCやCNNなどで検索するのもおすすです。

 

A new strain (新種)

こちらもvariantに似ている意味の単語で、英語のニュースメディアで目にすることが増えました。

strainは「株」という意味です。

"a new (新しい) strain (株) of COVID-19" なら、新型コロナウイルスの新種と訳すことができます。

新種の~と言うのなら、a new strain of ~になるので、ofを付けるのをお忘れずに!

 

鬼滅の刃

私は見たことがないのですすが、『鬼滅の刃』が人気を博していますね…!

英語だと、『鬼滅の刃』は"Demon Slayer"と呼ばれています。

Demonは「悪魔や鬼」、Slayerは「殺害者」という意味の言葉なので、

日本語でのタイトルとは、印象が変わってきますね。

 

 

2020年の時事英語(海外編)

ここまでは日本における時事英語を中心に紹介しましたが、

ここから先は、 海外で注目された時事英語も紹介していきます!

全文英語で読みたい方は、英語のメディアを読んでみても良いかもしれませんね。

 

the U.S. Presidential Election

アメリカの大統領選がありましたね。

以前記事を書いているので、大統領選に関する英語をチェックしてみてくださいね。

 

Lockdowns / shutdowns

ロックダウンは日本語にも定着した言葉になりましたね。

海外ではLockdownの他にもShutdownという言葉が使われます。

街の閉鎖はLockdownで、工場やお店の閉鎖はshutdownと呼ばれます。

 

複数の街で行われていることを表すのなら、Lockdownsや、shutdownsのように、

複数形にして使ってくださいね。

 

Stay-at-home orders

Lockdownとともに使われる言葉も紹介します。

Stay-at-home ordersは、日本語だと「外出禁止令」になります。

Stay at homeは家にいる、ordersは命令の意味で使われています。

★ポイント

Stay at homeなど、複数の言葉を組み合わせて形容詞として扱うときは、

言葉と言葉の間に"-(ハイフン)"を入れるようにしましょう!

たとえば、3歳の息子、と表現するときは、"My 3-year-old son"のように、

3とyearとoldの間にそれぞれハイフンを入れます。

 

Social distancing

日本語だとソーシャルディスタンス、と言いますが、

英語ではsocial distancingと言うことが大半です。

 

social distanceという単語も存在はしますが、社会学的な意味で使用される単語らしいので、

感染予防という意味で使用されるソーシャルディスタンスは "-ing"を付けた、

social distancingと言うようにしましょう!

 

Black Lives Matter

Black Lives Matterは、アフリカ系アメリカ人への人種差別抗議運動で、

BLMと省略されることもあります。

InstagramなどのSNSで、ハッシュタグとしても使われているのが記憶に新しいですね。

 

"Black lives"でアフリカ系アメリカ人の命、"Matter"で重要だという意味を持つ言葉で、

「アフリカ系アメリカ人の命だって重要だ」という強い気持ちが表された時事英語です。

ちなみにBLMでは、アフリカ系アメリカ人を指す言葉として"Black"という単語が使われていますが、

普段英語を使うときは、 Blackだと差別的な要素を含むと考えられてしまうことから、

アフリカ系アメリカ人 "African Americans"を使う方が圧倒的にベターです。

 

アフリカ系アメリカ人の受けてきた人種差別などは、本や映画でも知ることができます。

映画なら、"The Help"が有名ですね!

アメリカでは2011年に公開、日本では2012年に公開された映画です。

南部なまりのある英語なので、慣れないと聞き取りづらい部分はあるので、 字幕付きがおすすめです。

1960年代前半のアメリカ南部における、アフリカ系アメリカ人の当時の暮らしが見られる作品です。

 

アメリカでの人種差別について

ここで少し、アメリカでの人種差別やその教育についてお話します。

私が住んでいた地域はアメリカの中でも比較的治安がよいエリアで、

学校では白人が多めで、アフリカ系アメリカ人は少数派でした。

 

アメリカでは小学校の社会から、三角貿易やアフリカ系移民の奴隷制度の歴史について学びます。

 

  • Underground Railroad(地下鉄道)

19世紀のアメリカでは、南部にいたアフリカ系アメリカ人の奴隷をアメリカ北部に亡命できるように、

地下に道が掘られていました。

その 地下道や、亡命を手助けする人々の秘密結社をUnderground Railroadと呼びます。

亡命を手助けしていていることや、亡命中のアフリカ系アメリカ人が奴隷制度の賛成者に見つかってしまうと、

ひどい扱いを受けたそうです。

 

Underground Railroadを学校で勉強した際は、学校全体をアメリカに見立てて、

誰にもタッチされず、最終地点のアメリカ北部までたどり着けるか?という

鬼ごっこみたいなゲームをやりました。

このときは他の学年の教室にいてもセーフで、移動中にタッチされてはならないというルールでした。

こうやって体験的に学ぶのも、アメリカならではの教育だったと思います。

 

  • 三角貿易

三角貿易について、奴隷たちがどんなに狭い船で運ばれて、

どんな暮らしを強いられていたのかをクラスで勉強していたときのことです。

クラスにいた唯一のアフリカ系アメリカ人の女の子が、大粒の涙をこぼして、

「こんなにひどいことをされていたの…?」と授業中に泣き出してしまいました。

担任の先生がぎゅっとその子を抱きしめていた姿を、今でも鮮明に覚えています。

 

アメリカでの人種差別は根深い問題です。

幸い、私自身はそんなに辛い差別は受けた事はありませんが、

ラスベガスに家族で旅行に行った時(当時小学校高学年くらい)、

横断歩道を渡っていただけなのに、

車に乗ったおじさんに"Hey! Yellow!"と言われたことがありました。

 

アメリカに住んで、色々なバックグランドを持つ人と育って、

それぞれに個性があるから良いんだ、と身を持って学んだからこそ、

アメリカでも人種差別的に考えてしまう人が少なくない、

ということは、とても悲しい事実です。

 

BLMはアフリカ系アメリカ人の人種差別抗議運動ですが、

アメリカにはメキシコ系、アジア系など様々な人種がいます。

特殊なバックグラウンドを持つ一人ひとりが、

差別を受けること無い世界が現実になることを切に願っています。

日本でも排他的だと感じることはありますが、

まずはお互いを知ること、そして認め合うこと

みんなにとって生きやすい世の中に繋がるのではないかと考えます。

 

2020年の時事英語のまとめ

今回紹介した単語は、以下のとおりです。

日本編

  • テレワーク:remote work / work from home
  • Go Toキャンペーン:Go To Eat Campaign / Go To Travel Campaign
  • 休校:school closures / school closings
  • 新型コロナウイルス:COVID / COVID-19 / the novel coronavirus
  • 「鬼滅の刃」:"Demon Slayer"

海外編

  • U.S. Presidential Election
  • Lockdown / shutdown / stay-at-home orders / social distancing
  • Black Lives Matter

 

多くがコロナ関係になってしまいましたが、

来年はコロナが落ち着いてきて、楽しく健康的な一年になることを祈っています。

 

今年は、「ぴか英語」を読んでいただき、ありがとうございました!

また来年も皆さんに配信できること、楽しみにしています。

Thank you for reading!

See you next year!


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